第70回栄養管理研修会(Web開催)【質問回答掲載中】Workshop Information

福岡県病院協会

研修会名 第70回栄養管理研修会(Web開催)【質問回答掲載中】

募集終了

研修会サブタイトル テーマ「がんの栄養管理」
日時 2022.10.15 (土)  09:30 ~ 15:00
場所 福岡市博多区博多駅南2丁目9番30号(福岡県病院協会事務局)

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定員 300人
申込期限 2022.9.27 (火)
受講料 会員病院   1人につき 4,000円(テキスト代含む)
会員外病院など1人につき 6,000円(テキスト代含む)
※参加料の振込確認後、テキストを所属施設へ郵送します。
振込先 郵便振替 口座記号・番号 01740-7-11264 加入者名 公益社団法人福岡県病院協会
通信欄には、第70回栄養管理研修会受講料、病院名、受講者氏名、連絡先の記載をお願いします。
郵便局に備えてある青色の払込取扱票でお振込み下さいますようお願いいたします。
研修のねらい がんは、我が国において昭和56(1981)年より死因の第1位であり、国民の生命および健康において大きな問題になっています。
がん患者においては、疾病そのものや治療による影響、血糖管理などいくつかの原因が相まって、しばしば栄養管理が困難な状態となります。
今回は「がんの栄養管理」をテーマに、新しい情報を交えて、ご講演していただきます。

内容 Ⅰ「 がん医療と栄養管理 」・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・9:30~11:00

講師 済生会福岡総合病院
   がん治療センター・センター長兼外科部長 江見泰徳 先生
 
・・・・・・・・・・・・(休 憩)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11:00~11:15

Ⅱ「 糖尿病など生活習慣病を併発するがん患者の血糖管理と栄養管理 」・・11:15~12:45
                             
講師 公立八女総合病院 
内分泌代謝内科医長 岩田慎平 先生

・・・・・・・・・・・・(休 憩)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12:45~13:30

Ⅲ 「 多職種で取り組むがん患者の栄養療法
   -治療開始から終末期まで継続する全人的なサポート- 」・・・・・・・13:30~15:00

講師 公立学校共済組合九州中央病院
   脳神経内科部長・リハビリテーション科部長 竹迫仁則 先生
   摂食栄養サポート室 看護師 平山文江 先生
   医療技術部管理栄養科 管理栄養士 西村ゆかり 先生
   医療技術部薬剤科 薬剤師 江嶋祐樹 先生
   医療技術部リハビリ技術科 作業療法士 中山涼介 先生

備考 ・本研修会参加に係る通信料はご負担ください。
・パソコン、タブレット、スマートフォン等当日ご参加が可能な端末をご用意ください。
・講演会の内容の録画・録音・撮影等はお控えください。
・利用者以外の方への招待のメールの転送・開示、講演会内容の開示並びに利用者以外の方を研修会へ参加させることはお控えください。
・公共の場所などでの研修会のご参加はお控えください。
・ご登録いただきました個人情報は、研修会以外の目的では使用しません。
・事前ご登録完了後、研修会案内同封の振込用紙にて、9月27日(火)までに振込み下さいますようお願い致します。振込み確認後、資料を送付します。参加料振込用紙が必要な方は事務局(Tel092-436-2312)へご連絡下さい。
・日本病態栄養学会等の認定単位が取得できますので、認定証の必要の有無をご記入下さい。
認定単位〈予定〉
①福岡県栄養士会生涯教育実務研修 2単位
②地域糖尿病療養指導士(LCDE) 2単位
③病態栄養学会(日本糖尿病療養指導士1群) 1単位
④病態栄養専門(認定)管理栄養士 2単位
⑤病態栄養学会NSTコーデイネーター 1単位
⑥病態栄養学会(がん病態栄養専門管理栄養士) 1単位
・受講確認のため、講演の最終スライドにキーワードを表示します。認定単位を希望される方はアンケートにキーワードをご記入いただき、Googleフォームより回答いただきますようお願いいたします。
・今回は「がんの栄養管理」についての事前質問を受付します。質問は参加申込みの際、質問欄へご記入下さい。当日回答いたします。事前質問の受付は8月31日までとさせていただきます。研修会当日の質問も受付いたします。
質問回答 ※第70回栄養管理研修会Q&A※

質問1:血糖コントロール不良でも高度侵襲があればエネルギー係数はどのぐらいまで引きあげ許容でしょうか。

ご質問ありがとうございます。栄養面を基本に考えると侵襲が高度となる場合に必要なエネルギーを補充することは重要です。その場合の血糖管理についてはエネルギー制限を検討するのではなく、薬物療法を見直すことが重要となります。すなわち、エネルギー係数は必要と考えるところまで引き上げて良いと考えます。ただし、蛋白質や脂質については腎機能や肥満などの条件も考慮が必要となります。

質問2:症例報告の際に、スタッフ間でカンファランスを行い適宜必要な介入・目標設定の見直し等を行っていくと仰っていましたが、NSTが介入しているのか、あるいはNSTとは別にがん患者さんをサポートする組織があるのでしょうか。また、その場合はどのように組織が運営されているのか(対象者の抽出方法等も含め)ご教授頂けますでしょうか。

ご質問ありがとうございます。症例によってさまざまですが、例えば糖尿病で内分泌代謝内科が介入している方であれば、内分泌代謝内科の医師とスタッフが連携して介入しています。また、それ以外の場合でも緩和ケアチームとNSTが連携して介入することもあります。複数のチームが連携して介入を行っているため、連携がうまくいかないこともありますが、むしろ多職種が積極的に介入することで、より良いサポートが提供できるというメリットの方が大きいように思います。対象者の抽出についても、いずれかのチームが介入することで多くの患者さんをサポートすることが可能になると考えています。

質問3:訪問にあたりNST加算など何かしらの加算を算定しておられるのでしょうか。

入院で化学療法を受ける患者全員に訪問していますが、そのうち2~3割の患者にNST加算を算定しています。入院期間が1週間以上で低栄養状態もしくは栄養不良リスクが高度であり、栄養療法のニーズがある場合が対象になり、その場合回診日にNST加算を算定しています。外来においては、NST加算は算定できませんが、必要に応じて管理栄養士による外来栄養指導の実施や連携充実加算を算定しています。

質問4:思いやり食について 
思いやり食については、チームにて介入行っている方で化学療法中の食欲不振の場合にメニュー紹介を行って申し込みとしています。その為メニュー自体の栄養価や塩分量の縛りは設けていませんが、栄養補助飲料1本を一緒に提供し栄養バランスを少し配慮しています。癌の治療状況により栄養摂取を優先するか、食事制限が必要か又はQOL重視とするか、栄養士のみでは判断が難しい為、チームにて細かく検討行いながら調整のタイミングを見て食事相談や栄養指導の場で適宜提案を行っています。

質問5:コロナ化の対応
病棟の食堂や緩和病棟特設キッチンについては、コロナ下状況では感染リスク防止のため、一時的に使用や対応を制限しています。緩和病棟に関しては、可能な限り病院食での個別対応や申し込みメニューで対応できる範囲としていています。

質問6:NST介入、あるいは別のがん患者の栄養サポートする組織があるのか。
組織の運営、対象者の抽出方法などについて。
摂食栄養サポート室という部署に栄養専門の医師と看護師が所属しており、入院~外来での栄養関連の問題に幅広く対応しています。またNSTのチームメンバーとしても活動しています。癌患者の栄養サポートの活動として、入院においては入院で化学療法を受ける患者全員に摂食栄養サポート室の医師と看護師が訪問を行います。対象の患者は、電子カルテ上にある当日の化学療法が施行される患者一覧表から抽出します。訪問する前に事前情報(病期、背景、栄養状態など)を収集して訪問しています。栄養士へ食事内容調整や栄養指導の依頼、また薬剤師へ支持薬の調整について提案します。入院期間が1週間以上で低栄養状態もしくは栄養不良リスクが高度であり、栄養療法のニーズがある場合にNSTで介入しています。入院で化学療法を受ける患者のうち2~3割の患者にNST加算を算定しています。外来においては、NST加算は算定できませんが、必要に応じて管理栄養士による外来栄養指導の実施や連携充実加算を算定しています。

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