第71回栄養管理研修会(Web開催)Workshop Information

福岡県病院協会

研修会名 第71回栄養管理研修会(Web開催)

募集終了

研修会サブタイトル 「最新の高齢者に対する栄養管理」
日時 2023.10.14 (土)  09:00 ~ 13:50
場所 福岡市博多区博多駅南2丁目9番30号(福岡県病院協会事務局) Web配信(Zoomウェビナー)

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定員 300人
申込期限 2023.9.28 (木)
受講料 会員病院   1人につき 4,000円
会員外病院など1人につき 6,000円
学生     1人につき 1,000円
※参加料等ご不明な方は、病院協会事務局(☎092-436-2312)へお問合せ下さい。
研修のねらい 近年日本の人口構造は変化しており、急速な高齢化が進んでいるのが現状です。高齢者は、身体的、精神的、かつ環境適応などの能力が減退するというような加齢変化に加え、味覚変化、歯の喪失、咀嚼嚥下機能・消化酵素活性の低下などの生理的変化により摂取量の減少や消化・吸収能力の低下が起こり、低栄養状態に陥りやすくなるため、多職種で連携した栄養管理が重要となります。今回は、糖尿病や腎疾患を有する高齢者の栄養管理に対する新しい知見、情報について医師、管理栄養士の立場からご講演いただきます。
内容 第71回栄養管理研修会(Web開催)

総合司会  公益社団法人福岡県病院協会 栄養管理委員会委員長 
      福岡大学病院 栄養部技師長 倉橋 操
         
テ ー マ 「最新の高齢者に対する栄養管理」

Ⅰ「健康長寿をめざした糖尿病診療」・・・・・・・・・・・・ 9:00~10:30

講師 久留米大学医療センター
糖尿病センター長    和田 暢彦 先生
 
・・・・・・・・・・・・(休 憩)・・・・・・・・・・・・ 10:30~10:35

Ⅱ「高齢化に対応した慢性腎臓病の栄養管理と治療戦略」・・・ 10:35~12:05
                             
講師 医療法人原三信病院 
腎臓内科部長      満生 浩司 先生

・・・・・・・・・・・・(休 憩)・・・・・・・・・・・・ 12:05~12:20

Ⅲ「高齢者に寄り添う栄養サポートを実践しよう!」・・・・・・ 12:20~13:50
  ~各ガイドライン等を踏まえた糖尿病と慢性腎臓病の栄養管理~

講師 医療法人若葉会九州鉄道記念病院
栄養士室主任      松島 昌子 先生
備考 1.参加申込 
①ホームページより申し込み(9月28日まで)
福岡県病院協会ホームページhttp://www.f-kenbyou.jp「研修会情報」より参加申し込みを受付します。「病院名/施設名」、「所在地」、「電話番号」、「メールアドレス」、「職種」「氏名」、「ふりがな」のご記入をお願いします。参加申込み受付完了(登録完了)のメールを送ります。

②参加料払い込み
研修会案内同封の振込用紙にて、10月3日(火)までに振込み下さいますようお願い致します。
※参加料の振込用紙がない場合は、郵便局に備えてある青色の払込取扱票でお振込み下さい。
振込先:郵便振替 口座記号・番号:01740-7-11264 加入者名:公益社団法人福岡県病院協会
通信欄には、第71回栄養管理研修会受講料、病院名、受講者氏名、連絡先を記載して下さい。
参加料払込みの確認後、開催前日に研修会のURLをメールアドレスに送信します。

③アンケート入力
アンケートをGoogleにアップロードしますので、研修会終了後にフィードバックをお願いしま
す。アンケートには、希望認定証の記載欄を設けています。日本病態栄養学会等の認定単位が
取得できますので、希望認定の記入をお願いします。各講演の質問も受付ますので、アンケー
ト回収後ホームページhttp://www.f-kenbyou.jp「研修会情報」へ掲載します。
アンケートは、10月14日(土)17時までに提出をお願いします。

2. 視聴方法 開催前日にお送りしたメールからアクセスしてください。
        (メール内の「ここからクリックして参加」をクリック)
3. 留意事項 
・本研修会参加に係る通信料はご負担ください。
・パソコン、タブレット、スマートフォン等当日ご参加が可能な端末をご用意下さい。
・講演会の内容の録画・録音・撮影等はお控え下さい。
・利用者以外の方への招待のメールの転送・開示、講演会内容の開示並びに利用者以外の方を研修会へ
参加さることはお控え下さい。
・公共の場所などでの研修会のご参加はお控え下さい。
・ご登録いただきました個人情報は、研修会以外の目的では使用しません。
・受講確認のため、講演の途中に数回キーワードを表示します。認定単位を希望される方は
アンケートにキーワードをご記入いただき、Googleフォームより10月14日(土)17時までに
回答いただきますようお願いいたします。

4.認定単位 〈予定〉申請中 
①福岡県栄養士会生涯教育実務研修 2単位
②地域糖尿病療養指導士(LCDE) 2単位
③日本糖尿病療養指導士(CDEJ2群) 1単位
④病態栄養学会(日本糖尿病療養指導士1群) 1単位
⑤病態栄養専門(認定)管理栄養士 2単位
⑥病態栄養学会NSTコーデイネーター 1単位
⑦腎臓病病態栄養専門管理栄養士  1単位

質問回答 第71回栄養管理研修会(Web開催)Q&A
【講演Ⅰ】
Q1 ビタミンDをとると筋肉が落ちにくい理由を教えてください。
A1 ビタミンDは蛋白質合成を刺激することが知られている。
  また筋繊維にはビタミンD受容体が存在し、筋収縮に影響するので不足すると筋力低
下、また慢性的には筋肉量低下に繋がると示唆されている。

【講演Ⅱ】
Q1 病態に応じての対応が必要となるとは思いますが、食事からのカリウム制限が必要と
なる基準値はありますか。
A1 ご質問ありがとうございます。実臨床では5.5mEq/L以上で何らかの治療介入を検
討します。高齢者やサルコペニア、食事摂取不良例など、制限によるデメリットが予
想される症例はまず炭酸水素ナトリウムやカリウム降下薬による薬物介入を検討する
ようにしています。過食や偏食の場合では食事制限が有効かと考えますので、まずそ
の方の食事状況を把握するべきかと思います。

Q2 わかりやすい講義ありがとうございました。食塩摂取量が3g/日を下回らないように
する理由を教えてください。食材などにもナトリウムとして含有していると思います
が、やはりそれでも3g以上は必要ですか?
A2 ご質問ありがとうございます。これも高齢化長寿化の背景が関与すると思います。高
齢者や動脈硬化高度な症例の場合、全身血圧や循環血漿量の変動に対して、動脈が硬
くなっているために拡張や収縮による対応能力が低下していますので、例えば軽度の
血圧低下や脱水でも、腎臓などの主要臓器の血流が大きく低下してしまうことがよく
あります。よって極端な塩分制限は、症例によっては臓器の虚血を招くリスクがあり
ますので、ある程度の塩分摂取を担保しておくことが推奨されます。

Q3 血清カリウム濃度の調整の所で、CKD、透析患者は便からの排泄量が約10%→30%に
代償されるとありましたが、元々の尿からの排泄90%と比較すると排泄量は少ない印
象を受けました。無尿の透析Ptにおいて例えば5.5以上の高カリウム血症が持続してい
る場合、食物繊維の積極的摂取で排便コントロールを図るかつ、果物や野菜の中でも
特にカリウムの多い食品の摂取は控えておくというような解釈でも宜しいでしょう
か。
A3 ご質問ありがとうございます。世界的な腎臓領域のガイドラインであるKDIGOも
野菜や果物といった植物性食品だけをカリウムの供給源とみなさずに、むしろ植物性
より吸収率(果物野菜50~60%)の高い動物性食品(80%)や食品添加物
(100%)に注目するべきと推奨しています。よって動物性食品や加工食品を多い傾
向の患者さんであれば、果物野菜制限の前にまずはその点の是正を勧告しています。
確かに消化管排泄は腎排泄の代償には全く及びませんが、食物繊維すなわちカリウム
摂取量が多い患者さんほど腎予後が良いとのエビデンスが多く出ています。食物繊維
摂取、消化管排泄の有用性が今後注目されるようになると予想されます。果物野菜を
極力制限しない栄養管理の工夫を検討していくことが今後重要になるのかもしれませ
ん。

Q4 データがとても面白く、興味深く聴かせて頂きました。高齢者におけるポリファーマ
シーを避けるために、地域で活動する看護師に期待することがあればお教えくださ
い。
A4 ご質問ありがとうございます。ポリファーマシーの原因の一つとして、生活面で是正
できないことを投薬でカバーするために錠数が増えることが考えられます。例えば、
塩分制限ができないから利尿薬や降圧薬が増える、食物繊維摂取や運動の不足のため
下剤や整腸薬が追加になるなどです。そういった内服の前に生活上で取り組める内容
があるかどうか、あればその点の改善を指導していくことも有用かと思います。

◎その他
他職種介入による腎予後についてもう少し聞きたかったです。
(感想です)日本人のCKDの特徴、塩分制限、たんぱく質制限、カリウム制限等の考え方について、管理栄養士の立場に立って、分かりやすく説明していただき、大変参考になりました。ありがとうございました。

ご感想ありがとうございます。今回時間の都合上多職種介入については触れませんでしたが、まさにご指摘の通り多職種による介入効果での腎予後改善は多数のエビデンスがあります。当院でも経験しています。医者の言うことは聴かないけど、看護師さんや栄養士さんの話は素直に耳を傾ける方も多くいらしゃいます。是非今後もチームで指導して患者さんを良い方向へ導いてあげてください。

【講演Ⅲ】
Q1 患者数も多いためなかに個別の対応(補食を患者さんの要望に合わせて細かく対応)が
難しいのですが、業務の負担を減らしつつそういった個別対応をするポイントなどは
ありますか?
A1 当院では週1回病院栄養士による喫食調査を行っているため、その喫食量が5割以下
の方へカルテを確認後訪問することで、対象者を絞っています。また、NST対象者
になる方も個別対応が必要な方がほとんどなので、NSTラウンドの時に対応してい
ます。業務は病院によって様々と思いますが、当院では栄養士の事務所に電子カルテ
が2台しかなく、病院栄養士は4人のため、1日の半分は事務所以外で業務できるよう
勤務を組んでおり、その業務時間に個別対応等を行っています。ちなみに、献立作成
のみ病院側で、あとの給食管理は委託会社にお願いしています。ただし、週1回献立会
議を開催し、話し合う機会を設けています。

Q2 低NEAP食である目安や、計算方法がありましたらご教示いただけますでしょうか。
A2 計算方法については、今年の日本栄養士大会の細島先生の講演を聞かれた方はご存じ
  かと思いますが、NEAP(mEq/日)=54.5×[たんぱく質摂取量(g/日)/カリウム摂取
量(mEq/日)]-10.2とスライドに記載がありました。以前細島先生の講演を聞いた
   際、講演の中で、病院食が低NEAP食だったというお話を聞き、それをスライドに
記載しましたが、目安については詳しくわかりません。大変申し訳ありません。可能
なら細島先生のご講演を聞かれることをお勧め致します。

Q3 ご講演いただきありがとうございました。5ヶ月ほど前から緩和病棟を担当していま
す。CKDやDMなどがある方で食思低下が見られていない場合は特別食を提供してい
ますが、1週間ほど摂取不良(3割摂取以下くらい)がみられると、ハーフ食へ変更
したり、場合によっては病院食の提供をやめてご家族からの差し入れ対応としたりし
ています。多くの場合は現場の看護士さんの判断で主治医へ相談され変更となること
が多いのですが、栄養士側から食事検討を促すタイミングが3割以下の摂取で1週間
程度(摂取0の場合は2日程度のことも)というのはどうでしょうか。エンドオブラ
イフケアのことが触れられていましたので、もう少し詳しくお伺いしたいです。先生
の病院ではどのようにされているか、教えていただけると幸いです。
とても分かりやすく、興味深く講義を聴かせていただきました。
A3 食事検討を促すタイミングはご自身が必要と思ったタイミングで良いのではないでし
ょうか。看護師や医師に摂取量のことが気になっているとお伝えすることから、一緒
に患者さんのこと考える良い機会となりますし、病状を詳しく知れるチャンスでもあ
ると思います。そして自分の提案を伝え、実践することで、いろんなことが学べるの
ではないかと思います。そして、その提案で患者さんに喜んでいただけたら、それは
本当にやりがいのあることだと思います。

Q4 とても分かりやすく、興味深く講義を聴かせていただきました。
職種間連携の重要性を講義頂きましたが、看護師に要望することがあればお教えくだ
さい。
A4 看護師も栄養士も、目指すところは患者さんの回復やよりよい療養生活が送れること
で同じだと思っていますので、食事で困っていることを管理栄養士に相談していただ
けたらと思います。栄養士が聞き取ることで、専門性を発揮できます。また、食べら
れない理由を違う職種で一緒に考えることで、より良い提案もできるのではないでし
ょうか。またどんな食事や栄養剤があったら助かるとか、すぐに実現できなくても、
日ごろから気軽に話せる関係を築けたらいいなと思っています。

Q5 減塩による心血管発症は抑えられないのですか?
A5 わかりにくい表現があったこと、お詫びします。「2023年度改訂版冠動脈疾患の一次
予防に関する診療ガイドライン」には、「冠動脈疾患は動脈硬化の進んだ高齢者に多
く、これまで心筋梗塞や狭心症を発症したことがない高齢者であっても予防(一次予
防)は大切です。ただし、高齢者はさまざまな健康問題を抱えていることも多く、個
別に治療方針を判断する必要があります」とあり、また「食塩過剰摂取は血圧上昇を
招くことから(中略)減塩すべきであり、高血圧や肥満症を合併する場合ではCAD
や脳卒中の発症予防がより期待できる。(中略)特に高齢者では過度の減塩が脱水の
誘因となることや、意欲(食欲)低下による摂取エネルギー不足で体重減少やサルコペニ
アをきたすことに注意する」とあり、減塩による不利益がないか、経過をよくみてい
くことが大切と思われます。ぜひ、ネットに無料で公開されていますので、ご一読い
ただけたらと思います。

◎その他
在籍病院の紹介を含め、わかりやすくお話ししてくださり、栄養士としての思いが伝わる講義内容でした。ありがとうございました。





第71回栄養管理研修会(Web開催)Q&A
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